ソーシャルメディアを見てると、震災をイメージする能力に人間はすごく差があるのだなと感じます。

一生懸命募金を募っていた人も日が経って行くたびに普通の世俗的な投稿に変わっていく。

かたや、ずっと震災のことを気にかけていて将来を憂いてる人もいる。

これはイメージ力の差ではないかと思う。

TVで震災の様子を見ている限り、それが国内であってもスマトラの時の映像と変わらない感覚があるのではないかと思います。

でも、今回は紛れもなく国内で起こっており、日本人が初めて自国が津波で襲われる瞬間を共有したことになります。

これをリアルに感じることが難しく、バーチャルなものと捉えてしまうと今回の震災だけは不味いのではないかと思ってます。

津波の被害だけでも国内で起こった災害では史上最大でしょう。

原発の事故は世界が注目しており、事故の規模も大きく未だに収束の糸口すら見えない。

関東地区の電力供給が不足しており、これも短期的な改善は難しく夏場はもっと停電が増える

全世界的に原発への風当たりが強くなり、九州の原発も不安視されこのまま行けば夏までに稼働できず九州も電力不足の可能性

これだけの事実でも、今回の震災が及ぼす影響は甚大で今はまだ混乱の序章に過ぎないのではないかと僕は考えています。

少なからず上記のような懸念は指摘している人も多く、いろいろな事が言われていますが一部のマスコミも含め復興が進んでいるかのような錯覚をいだいている人も多いのに驚きます。

今はまだ震災の災害の途中なのだと言うイメージを持ったほうがいいのではないかと僕は思うのです。

今すべきことは来るかもしれない混乱を受け入れる準備をしつつも平静な日々をすごし、一生懸命働くことで社会に貢献することだと思います。
自粛ムードが蔓延して、過剰にイベントが中止になったりもありますが、明らかに現状にそぐわないものを除けば普通にイベントを行っても問題ないと思います。

しかし、毎年報道であるような花見でオッサンが頭にネクタイ巻いて踊るような、そんなシーンは見たくないです。

四季を春を楽しみつつ、自然の豊かさと怖さを多少考えて今ある平静を幸せに思いながら楽しんで欲しいものです。

全ては個人の自由なのですが、イメージする能力によって表現方法が違う点に戸惑う毎日です。