Yahoo検索のGoogle化を待つかのように、公正取引委員会から以下の発表があった。

ヤフー株式会社がグーグル・インクから検索エンジン等の技術提供を受けることについて

この発表を持って正式に?Yahoo検索のgoogleとの統合の1段階が終わったと見て良いかと思います。

ただ、現時点では検索結果は全く同じでありこれは過渡期であると言う説明に見えます。

また、Yahooからは統合に関する情報は正式には無く一般のユーザーに関心がない限り、Yahooとgoogleの検索結果が同じとは分からなくなっています。これは少し問題が有るのではないかと思います。

Yahooはgoogleの検索結果を反映して手を加えても良いとされているようですが、現状ではそれはされておらず、おそらく日程的に見切り発車で統合をせざるを得なかったのかと考えています。

しかし、現時点で検索結果が同じで国内の検索市場の90%以上をひとつの会社のシステムに依存している状況はどうみても異常です。

おそらくgoogleの検索システムに今障害がでれば、大きなトラブルが起きます。

問題なのはやはりYahoo!japanが日本国内で圧倒的なシェアを持っていることだと思います。おそらく60%から70%のシェアがあるはずで、1企業のポータルサイトでありながら、国内のインターネットユーザーの依存度が高く、公共性を高く有すると言っても良い点がどうしても問題になるのではないでしょうか。

googleの検索エンジンも検索連動型広告も極めて優秀ですので、Yahooにとってのメリットは計り知れないと思います。
しかし、それがエンドユーザーの利益につながるかと言うととても疑問でなりません。

と、言ってもこうなってしまってる状況で何を言ってもどうしようもありませんが、既にこの提携を逆手にとった商売なども始まっているので注意が必要なことと同時に、公正取引委員会が認めた「独自性」が最初から表現されずに見切り発車されたことはとても残念でなりません