Y社の週休3日制の話題やD社の残業過労死問題が話題になっていますが、自分と照らし合わせて考えてみました。

sya

まず、週休3日制。

悪くは無いと思います。ITなどの知的労働は可能だろうなと思います。付加価値の高いある程度システム化された仕事であれば、週4日勤務でもある程度の売り上げを稼げるでしょう。

素朴に疑問に思ったのは、子供たちは「ゆとりはいかん!」と言って、授業数が増えていき土曜日出校も出てきた中で、親が週に3日も休んでどうするんだろう??と、思ったりしますが、それは余計なことかもしれません。でもバランス悪いことは確かです。

そして、知的労働以外の例えばサービス業などは週に3日も休んだら仕事にならないと思うので、現実的には当面無理かなと。

残業過労死について。

本当に痛ましいと思う。

当局が認めた残業が100時間みたいなので、その時間だけが独り歩きして、月に20日出勤ベースだと1日の残業時間が5時間になり、18時が定時なら23時には帰社できる計算になる。と、すると「死ぬほどはないのでは?」って話になって、どこかの教授がそのままの発言をして物議を醸しているらしいけど、おそらく100時間どころではなかったのだろうと容易に想像がつきます。

「俺らの時代は毎日残業だった」

僕もそうでした。でも、今と決定的に違うのは残業に関する情報量が違う。僕らの時は残業が違法などとも知らず、平気で残業カットも未払いもあった。今は、スマホの広告で弁護士さんが「残業代返還請求」などと出していて、誰でも残業や残業カットが違法な部分があると知ってしまったし、ネットの発達で他人と比べる事も容易になった。

自分が残業しているのに、SNSで友達は優雅に食事でもしている姿を見せられたら誰でも憂鬱になるだろうことは容易に想像できます。

だから、「本来の姿はこうではない」と思いながら残業をすると大変苦しい思いをするだろうなと僕は思う。

 

週休3日制と残業問題を考えた時に、僕が懸念をするのはものすごく限られた就業時間でどうやって業務を身に付けるかです。多くの休みと技能量は基本的に相反することなので、ここに大きな問題があると思います。

働く側で考えると、すごく理解力があり処理能力が高くないといけません。雇う側で考えると、業務をシンプル化して極限まで効率化する必要があります。すごく当たり前のことなんですが、これがなかなか難しい事だろうと思うわけです。

まとめると、週休3日も残業問題も抜本的に変えて行こうとすると、相当な労力と摩擦が生じるだろうと思います。極端に言えば暴動が起こるかもしれないレベルではないかと思います。

IT技術が発達した結果、かなりの部分が可視化されるようになったので、良い部分も多いですが半面影の部分はより濃く映ってしまっているというのが、今の姿じゃないかと思います。

将来は、今の環境を笑えるように仕事とプライベートのバランスが、良くなっていることを願うばかりです。