先日熊本に震災後初めて行ってきました。

仕事で熊本市内と嘉島町と益城町に行ってきました。

かなり落ち着きを取り戻しつつある状況に見えて、一安心と言う感じでしたが至る所に残る震災の爪痕がまだ生々しくもありました。

僕は阪神大震災、芸予地震、東日本大震災を見てきて今回の熊本地震を見てやはり過去に見た地震との違いを感じました。

熊本地震の特徴は直下型地震であることと、震度6以上が3回あり、余震が日本の1年分以上が1ヶ月以内に集中したと言う極めて特異なところです。被災者の方々の精神的な辛さと言うのは直接的な被害にも上積みされて非常に厳しかっただろうと思います。

僕は土木技術者の端くれとして、今回の地震を現地でみる限りにおいては、上記の様に繰り返し強い揺れが発生したことと比べれば、土木構造物は比較的耐えたのではないかとの印象を持ちました。

当然、高速道では法面崩壊や落橋などもあり、阿蘇大橋の落橋や小規模ダムの決壊などもありました。しかし、震度7が2度と震度6弱が1回でしかも直下型地震と考えると、やはりマクロで見ると被害は抑えられていると考えます。

しかし、この地震が白昼に来ていたら・・・と、思うともっと甚大な人的被害があってもおかしくなかったと思います。

そこで、九州の人は特に今熊本に行っておいた方がよいのではないかと思うのです。

僕はほんの微力ながら熊本産の野菜などを購入してき復興のお役に立てればと思いましたし、家屋の倒壊などの現状を見るとやはり人間として色々と感じる所があります。

これは、僕が阪神大震災を1週間後に見た感覚と非常に似ていました。

人間はやはりちっぽけな存在で、自然の前には為す術がないと言うことを改めて感じます。

だからこそ、九州で起きた大きな地震を実際にこの目で見て感じて、そして復興への行動を取ることが大切なのではないかと思うわけです。

既に緊急的な避難所などはほぼ閉鎖されていますので、上記の様な動機で熊本に行っても失礼な事はあまり無いと思います。

是非とも今こそ熊本に足を運んでみてはどうでしょうか。

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嘉島町の中学校にて

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避難所のトイレの列

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倒壊した家屋に悪質な落書き