とてつもなくスケールの大きな小説だった。

でも、この主人公国岡鉄造は出光興産創業者の出光佐三さんなので、ノンフィクションの小説になるんですかね。

※この方、宗像の赤間出身ですよ。さすが福岡出身。誇りです。

 

ヘタな経営に関するハウツー本を何冊も読むより、この上下巻を数回読んだ方が経営に関する勉強になるのではないでしょうか。

今までいろんな本・小説を読んで来ましたがこのジャンルでは間違いなくトップクラスの面白さでした。

kaizoku

 

 

名経営者にあるのもの中で一番大きいのは『胆力』だと改めて感じました。

こうだと思えば力ずくでそれを実現する。人を引っ張って行く。リスクを恐れない。これは『胆力』が無いとできない。

 

僕には『胆力』が少ないかな。。。  こういうスーパーマンと自分を比べても・・・・ とは思いますが同じ人間なのにここまでスケールが違うか!と、思うと少々凹まないわけではないですが。。。。

 

上下巻読むのにかなりの日数がかかりましたが、これは2,3回読んで見ようと思います。何故かと言うと感動というか非常に共感できる部分が多く、自分の思考のポジションを再確認するためには非常に良い本だと思うからです。

 

やっぱり本っていいですね。上下巻でたったの3,200円。これだけで、勇気をもらい感動し夢を見れる。

 

作者の百田さんも相当に色々と調査をされての執筆なんだと思いますが、描写も細かいし歴史の側面が非常にリアルに描かれていて、人物像に感動もしますがその時代背景の勉強にもなり本当に読み応えがありました。

これも映画化されるのかな。楽しみです。

 

『難にありて、人を切らず』