今から遡ること3年ほど前。僕は建設会社の会社員をしてました。

地元では有数の大きな建設会社グループでその中でも身に余るポジションと待遇を受けていました。

しかし、どうしても気持ちの中で埋まらないものがあり30代も半ばに入り、その埋まらない気持ちがどんどん大きくなり
その気持ちが起業する!と言う気持ちに変わっていきました。

起業するといっても建設業では相当厳しい。資本も人材も「あるスケールが無ければやりたいことはできない。」

そこで色々研究して悩んで選んだのがIT関連の事業でした。

起業に関するあらゆる情報を収集して、色々なセミナーにも参加しました。

その参加したセミナーの中でも最大規模のもので200名程度の参加者があるものもありました。

色々な人の話を聞くと、具体性を持っている人も多くどう考えても自分の歩いてきた業種での起業が難しく
ゼロから未経験の業種で起業するとこは圧倒的不利であり、ほとんどの人が否定的でした。

でも、当時の僕には根拠のない自信があったのです。

つい先日この200人規模のセミナーの当時の主催者から不意に連絡がありました。

用件としては、現在の起業志望者の方の集まりに参加して話をしてくれないかということでした。

しかし、そのような大役は僕には無理なので丁寧にお断りしたわけですが、なんとあの200人の中で
起業し現在経営をしているのは私のみだと言うこと(確認できる範囲で)だそうです。

ある講師は起業は100人中20人が起業を考え、実行するのがその内2人。成功するのは1人と言われていたのを思い出します。
そんな状況の中で、自分の精神を集中させるために当時やっていたこと。それが早朝のウォーキングでした。

朝5時に起きて1時間のウォーキング。そしてそれから会社に出社。

帰ってきてご飯を食べて、起業の準備。そんな毎日でした。

前置きが長くなったけど、これが僕の起業の原点だと言う事を今日ウォーキングして再確認できました。
あの純粋な闘争心。ある意味人生を賭ける悲壮感。そんな色々な気持ちを持っていたあの頃。

今の自分は日々の忙しさに負けて忘れかけていたのではないかと思いました。

劇的に変化をしたこの3年。いろんな出会いがあり、苦しくも楽しいことの方が多い毎日。

でも、そんな中で失いかけた「初心」をもう一度取り返す決心をしなければならないと感じています。

その初心を思い出させてくれたウォーキング。

歩くと色々なアイデアも出るし、すごくリラックスできます。マイナスな事が考えられないくらいアグレッシブな思考になれます。

今まで、色々と心の壁にぶつかりましたが、そのたびに歩くことで乗り越えたと言っても過言で無いくらい自分の中で、この趣味の無い男の中で唯一の自分とみつめあうことのできる瞬間を作ってるくれるのが、ウォーキングかもしれません。

そしてこちらも再確認、今年の目標は「臥薪嘗胆」です。

本来の意味とは少し違うのだけと「過去の自分に対する復讐を誓う」ものです。

しかし今はまだ過去の自分にとらわれてしまっています。

もう一度「鏡の前の自分に復讐を誓わなければ」ならない。

さぁ、歩こう。