京浜急行の豪雨による事故について、重傷者が出なかったことは本当に奇跡的であり良かったと思います。

改めて最近の気象の変化と亜熱帯化みたいなものに驚きます。

私は、元土木技術者として今回の事故を見ていました。

まず、土砂崩れはある程度抑止できますが限界があります。

今回はトンネルの近辺であったことから、比較的土砂崩れの警戒はされていた場所じゃないかと思います。

しかし、想定を上回る豪雨が振るとやはり自然には勝てず崩落は防ぎ様がありません。

そこで、思うのはメディア(特にTV)で復旧を急かしすぎじゃないかと。

復旧が明日だ、今日だ、午後だ、と。

大事な交通機関なので、早く復旧するに越したことはありませんが、土木工事としてそんなにすぐに復旧できる方がおかしいのです。

作業員さんはおそらく24時間交代制で復旧活動をしていると思いますが、急げば急ぐほど危険が増します。

その作業員さん達のリスクはどう考えられているのだろうと考えてしまいます。

メディアでは、一刻も早い復旧ばかりを報道し作業が遅いと言わんばかりです。

現地で汗を書いて復旧を急いでいる作業員さんのことなどまるで無視かのようです。

確かに交通機関の復旧を待っている人にとって、作業員さんのことなどどうでも良いですし想像もできないのはよくわかります。

でも安全には時間がかかると言うのをもう少し、わかってもらえたら作業員さんたちも報われるのではないかと思った次第です。

今日復旧したみたいですが、安全に運行再開できることを願っています。