約10年前に僕は離婚をしました。

僕にとってそれは大きな挫折でした。

その挫折の中、自分の存在自体を無意味に思えてさまよっている時にある養護施設(孤児院)にボランティアに行くことにしました。

ボランティアをすることで自分自身の存在を確認できればいいかなと、その時は思ったのだと思います。

でもそのボランティアで感じたのはまた違う事でした。

産まれてすぐに捨てられた子供、望まれずに産まれた子供、そんな子供達が養護施設にはいます。

僕が最初に養護施設に行って衝撃的だった出来事があります。

子供達がたくさんいるところで、僕があぐらを組んで座ったら、ちょうど3歳か4歳くらいの子供達が僕のところに精一杯走ってきてぼくのあぐらを取り合うのです。

・・・・それだけ大人の愛情に飢えているのです。

この出来事は今でも僕の心の中に残っていて、今の僕を突き動かしています。

僕の信念として経営的になるべく早く軌道に乗せ、また子供達の役に立つ「社会的貢献」をしたいと思ってます。

会社も社会に役に立ってはじめてその存在価値があり、お客様に育てられると思うのですが、そのお客様の支持を多く得ることで私はその様な環境にある子供達の役に立ちたい。それが僕が起業するひとつの動機でもありました。

今一度この信念と動機に立ち返りたいと思います。これは色んな自戒の念も含んでいます。

一人の人間として生きていくこと、会社と言う社会の公器を経営している者としてもう一度自分の気持ちの原点に立って進んで行こうと思います。